井高一号古墳は富加町滝田宮前地内に所在する方墳です。古くから「井高の火塚」と呼ばれ、地元では、大昔に火が降って来た時、人々が隠れたものと言い伝えられています。一辺が20mを超える大型の方墳で、墳(ふん)丘(きゅう)や石室の保存状態も良く、県内でも代表的な方墳として知られています。石室は大きな山石と川原石を積み上げて築いた「横穴式石室」で、その入口は南南西に開き、短い羨道部(せんどうぶ)をくぐると、天井が一段高くなった石室につづきます。石室は、前室・後室に分かれた複室構造で非常に珍しいものです。平成14年に崩れかけた墳丘の一部を修復した際に、川原石がその表面を覆っていることが分かりました。古墳が作られた当時は、白い川原石で飾られた荘厳な姿を表していたものと思われます。
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