夕田茶臼山古墳は、丘陵の尾根の上に築かれた前方後円墳です。全長は39.5mで、出土土器や炭化物のAMS年代測定により築造年代が3世紀中頃と判明しました。埋葬主体部の調査は行われていませんが、木棺直葬(もっかんじきそう)で保存状況は良好と確認されています。築造方法は弥生時代の墳(ふん)丘(きゅう)墓(ぼ)の伝統を引き継いでおり、美濃の前方後円墳の誕生を知る上で、非常に貴重な資料となっています。夕田地区には他に2基の前方後円墳(蓮(はす)野(の)1古墳、杉(すぎ)洞(ぼら)1号墳)があり、町内でも早くから開かれた地域であると考えられます。岐阜県最古の前方後円墳であるといわれ、岐阜県指定史跡となっています。
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